ローレライ

試写会いって参りました。
ヘイリーのモーツァルトの子守歌は素晴らしかった。
ヒロインの香椎由宇も「当たり」だ，かわいい。
若手の妻夫木聡，佐藤隆太と人気があって期待できる。
そして，役所広司，柳葉敏郎，堤真一，上川隆也，石黒賢，伊武雅刀が出て・・・
なんでこの程度の映画になってしまうのか！
もったいない。
ＳＦアニメのようになっておりました，残念。
脚本・演出は野球でいうところの投手か。原作を監督，音楽を捕手，俳優をその他の野手とするならば・・・ローレライは監督，捕手，野手は素晴らしかったが投手に泣かされた作品だと思います。
投手の力というのは得てしてチームの戦力の多くの部分を占めるので，投手がよくないといいチームは作ません。

終戦のローレライ(1) (講談社文庫)

「ローレライ」とはドイツの有名な魔女の名前。
たしか・・・ライン川で歌を唄い操船を誤らせて船を沈めてしまう魔女だったはずです。
海でいうところのセイレーンかな？
潜水艦「伊５０７」がドイツで作られたためセイレーンではなくローレライというわけですね。
モーツァルトもドイツですね，そういえば。
以下ネタバレです，注意されたし。

モーツァルトの子守歌

なんでアメリカの新型爆雷は新型なのに日本軍に性能がばれてますか？
ギバちゃんはコンセントさして死にました。
これで，どう泣けと？
潜水艦のメイン電源がコンセントってのもどうかと。いや，俺にはあれはコンセントに見えました。
はっ！　もしやアンビリカルケーブル！？
原爆積んでるB29を撃ってB29爆発・・・なんで原爆も爆発しないのでしょうか？
正直クライマックスなのに「えええ！？」と思いました。
核だけに爆弾自体に相当頑丈な装甲でもあるのでしょうか？説明欲しいなあ。
こんな感じの違和感（ツッコミどころ）がところどころにあるので，役所さんをはじめベテランの方の名演技（役所さんの「貴様等」が今でも耳に残ってます）があるのですが，どうも集中しきれませんでした。
佐藤隆太は可哀想でした・・・なんでしょう，あの役は？存在が問われます。
パウラは綾波レイでした。
あ，ドイツ人と日本人のクォーターらしいですから，ある意味アスカでもあります。
この映画はもしかすると亀山プロデューサーが香椎由宇にプラグスーツを着せるためだけに作ったのではないか！
このような陰謀説が頭の中を渦巻いております。
そういう意味では非常に評価できます（皮肉
クレジットに上川さんの役名が「作家」になってましたが，あの時計持ってるんだから，妻夫木役の名字である「折笠」つけてもよかったかなあと。
折笠とパオラの子供だと思いたいよねえ・・・。