終戦のローレライ
全4巻,読み終わりました。
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/15
- メディア: 文庫
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映画 → 原作の順番になってしまったんですが,問題なかったです。
むしろ登場人物のイメージがしやすくてよかったかもしれない。
フリッツはウエンツ瑛士あたりに脳内変換してました。
映画の主人公は絹見艦長で原作の主人公はフリッツ&パオラって感じがしました。
映画はフリッツ削ったのもったいなかったなあ・・・原作のフリッツはいい。
映画はフリッツがいないことにより,まんま日本軍(ローレライ単独)による第三の原爆投下阻止だけがメインテーマになってしまってるんですが。
これはエンターテイメントしてはいいけど,やっぱり作品としての深さに欠けるのも当然かなあと。
で,原作の終章ですが・・・
これが蛇足かどうかってのも考えてみるとおもしろいですよねえ。
ありがちかもしれないけど,映画の終わり方は悪くないです。
しかし,小説という媒体を考えると終章あってよかったのではないかと思います。
上でちょっと言いましたが,映画と小説ではメインテーマが別物ですし。
小説のメインテーマを考えると終章は必要でしょう。
映画はあの終わり方でよかったし,小説は終章があってよかったということで。
小説の終章でパオラが天国の様子(?)をかいま見るシーンは泣けます,いいです。
で,映画と原作(小説)どっちがいいかと聞かれると・・・
俺は原作(小説)のほうがいいと答えます!